飲食店開業に失敗しないために。 ― その1/スケジューリング ―

2016年の始まりの月もあっという間に終わりです。

私たち飲食店開業相談所の開設準備から早半年、今月から当所の活動も本腰を入れ、これから飲食店を開業しようとしている未来の経営者様のサポート、そしていろいろな情報発信をどんどん行っていこうと思っています。

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ということで、このコラムも2月より定期的に更新し、飲食店の開業や運営のタメになる記事を可能な限り綴って参りたいと思います。
担当は私、ディレクター兼プロデューサーの西谷(ニシタニ)が務めます。どうぞよろしくお願いいたしますね!

では早速参りますよ!

まず最初は、 “飲食店開業に失敗しなにために” と題して、ネタの続く限り連載して行きましょう。




飲食店の開業を考えるとき、まず多くの方が考えるのは「成功する」ということ(或いは、繁盛して儲かる、そうなったときの自分の姿 etc.)ではないでしょうか。もちろんそういうポジティヴなイメージを持つことは自身を奮い立たせる意味で非常に大切です。

が、しかし、(自分自身も含め)いろいろな失敗を見てきた私が断言したいのは、全ての源は “開業に失敗しない” ということです。
開業した飲食店が10年後に残っている可能性は1割にも満たないと言われますが、そのほとんどが開業そのものに失敗していると私は考えます。

そして、その開業時の失敗は、開業のしかたを知らなかったから起こるもので、知っていれば失敗を招く確率は驚く程低くなります。
そう、“知っている” ということが重要なのです。

ところが、その “知っている” の中身は、学校でも職場でも殆どの場合教えてもらうことはありません。ずっとこの仕事をやってきて未だに不思議な世界だと思います。
ただ中には極少数、それを何らかの術をもって(或いは、センスがあって、カンが鋭くて) “知っている” 開業者が存在することも事実です。そういう開業者は自分でも解らないままに成功の道を歩むものです。

では、“知らない人” はどうやって “知っている” に変わることができるのか!?
それは、それ相応のコネクションやネットワークを獲得しその中から伝授させてもらうか、私たちのようなサポーターにお金を払ってノウハウを得ること、それしか手段はないでしょう。だから、開業というスタートラインでうまくスタートを切れる経営者が少ないのです。

さて次に、その “知っておくべき” 中身ですが、最も重要なものは事業計画でもコンセプトでもなく「スケジュール」です。
この「スケジュール」の順番を誤ってしまうと、うまくいくものもいかなくなってしまうからです。

最たるものが、「まずは立地!」という考え。
開業を決意した人がまず起こす行動として、一番多いパターンがまず不動産屋に行くということです。
そりゃぁ物件は一番気になることですし、開業地が決まらなければ始まらないことも多々あるのは事実です。しかし貴方はその物件に合わせた事業をやろうとうしているわけではありません。だから、“まずは物件探しから” という順序は絶対的に間違っているんですよ。

と、こんな風に、ごく単純なことで、「なんやそんなん当たり前やん」とか「そりゃそうやろ」とか思うのですが、こんなことの積み重ねひとつひとつの重みが解っていないから失敗してしまうんですよね。

「スケジュール」の順番、今一度考えてみてください。
そして、答えが知りたい!という方は、気軽に当所に遊びに来てください。それ以外の答えもきっとたくさんあるはずですから!

ではまた次回。

著者

西谷 啓輔
西谷 啓輔
GLOBAL DIRECTION 代表
大和学園 京都調理師専門学校 非常勤講師

1962年・寅年生まれ。現在53歳。
某大手アパレル企業のマーチャンダイザー出身。
突如中堅飲食企業に転職し、企画室長を経て管理職に。数々の大型店舗の開発を経験し、貯まったノウハウとネットワークをもって、ディレクションという立場から飲食業界支援の道へ乗り出した。この道16年のキャリア。
世の若い飲食店のために、日夜熱い思いで頭も体もフル回転!

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