飲食店開業に失敗しないために。 ― その3/コンセプト ―

新しい一週間の始まりです。

こんにちは。西谷です。
昨日はバレンタインデーでしたね!チョコを上げたり貰ったり、素敵な一日が過ごせたでしょうか?

最近はカカオのブームもあって品質の高いチョコレート・ブランドがたくさん選べるようになりましたよね。私なんかからするとこの時代が凄く羨ましく思います。私が若い頃なんて板チョコに毛の生えたようなチョコしか貰えなかったもんなぁ~なんてね。

さてと。

前回までで、 “飲食店開業に失敗しなにために” は、開業前の「スケジュール」の順番が重要であり、真っ先に不動産屋に行くなどもってのほか。そして、「スケジュール」は、まず「ターゲット」を設定し、次に「コンセプト」をつくるというところまで説明してきました。

ところで、その肝心の「コンセプト」っていったい何のこと?

飲食店開業に失敗しないために。 ― その3/コンセプト ―

これが意外と解っているようで解っていませんよね。

実際、既に何店舗も経営なさっているオーナーさんにお聞きしても、「え?ウチはそんなんあらへんわぁ」、「居酒屋にそんなややこしいもんいらんやろ」なんて答えが返って来ることもしばしばあります。

正解から申しますと、(飲食店の場合)「コンセプト」とは、“お店の中心にあって決して動かないもの” すなわち『核』になるものです。

これは人間でいうところの『人格』のようなもので、『人格』があってこそはじめてその『人格』を好む人が周りに集まり、好き嫌いが区分されたり、色が出てくるのとよく似ています。「オーラ」や「気配」「たたずまい」などの源もここにあります。

そして、「コンセプト」には、①全体コンセプト(事業コンセプト)②ショップコンセプト、③業態コンセプト、④商品コンセプト、⑤サービスコンセプト、⑥インテリアコンセプト、etc…と細かくたくさんの種類があり、このように設定されてはじめてお店の各方面各分野の細部の具現化に正確性がもたらされます。

そう、「コンセプト」はひとつだけじゃなかったんですね!

一般的にこれがコンセプトだと考えられているのは②のショップコンセプトですが、ショップコンセプトがお店の大黒柱だとすると、大黒柱を支えるベース、つまり礎石の役割を担うのが①の全体コンセプトと言えます。

さあ、もうお解りいただけたでしょ!
「コンセプト」がお解りいただけたところで、あなたのアイデアやイメージを実際にコンセプトとして文章や図に表現してみましょう!
イメージに近い画像を集めるのも、誰かに具体的に説明する際に役立つと思います。

繁盛店づくりのための「コンセプト」、ハッタリでも構いませんので固くて強いものにしましょうね!

それではまた次回。

 

著者

西谷 啓輔
西谷 啓輔
GLOBAL DIRECTION 代表
大和学園 京都調理師専門学校 非常勤講師

1962年・寅年生まれ。現在53歳。
某大手アパレル企業のマーチャンダイザー出身。
突如中堅飲食企業に転職し、企画室長を経て管理職に。数々の大型店舗の開発を経験し、貯まったノウハウとネットワークをもって、ディレクションという立場から飲食業界支援の道へ乗り出した。この道16年のキャリア。
世の若い飲食店のために、日夜熱い思いで頭も体もフル回転!

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